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サポートスキル勉強会

 SDA室では、障がい学生支援に関する様々なサポートについてスタッフのスキルアップを図るため、毎年春・秋にサポートスキル勉強会を開催しています。
聴覚に障がいのある学生へのサポートとしてPC通訳講座や、視覚や肢体に障がいのある学生が安全に移動できるようサポートするためのガイドヘルプ・車いす介助講座など、様々な講座があります。
現在レギュラースタッフとして活動してくれているスタッフのほとんどが勉強会への参加から活動をスタートしています。

2024年秋学期「サポートスキル勉強会」を開催しました

法学部1年次生・サポートスタッフ

私はガイドヘルプ講座に参加しました。参加した理由は、サポートスタッフとして活動の幅を広げたかったからです。ガイドヘルプ講座では、介助者としてガイドヘルプの手順を学ぶだけでなく、サポートを受ける体験もしました。目を瞑りながら、大学内を歩いて感じたのは、視覚から得られる情報の多さです。階段の幅や、壁と自分との距離などがつかめず、ガイドヘルプをしてもらっているとはいえ、歩くことに恐怖を感じ、一歩がとても小さくなりました。その後、介助者としての体験では、先程感じたことを思い出し、「こんな情報があれば、少し恐怖を軽減できるのではないか。」などと考えながらガイドヘルプをしました。体験を通して、自分の持つ当たり前の概念を払拭しながら、目に入ってくる情報をスピーディーに言語化するのは難しく、とてもうまくできたとは言えませんでした。しかしながら、ガイドヘルプの難しさと、もっと上達したいという気持ちを一度に抱きました。
普段街中を歩いていると、白杖をもっていらっしゃる方をときどき見かけます。そんな方が、「少し誰かの力を借りたいな。」と思ったときに、声をかけて、適切なサポートが行える、そんな人になりたいです。これからも勉強会に参加して、自分のできることを増やしていきたいと思いますし、それによってが、誰かを助けることに繋げたいと考えます。


政策学部1年次生・大石陽菜

私は今年の秋学期からSDA室でサポートスタッフとして活動を始めたものの、障がいのある方に関する知識がないため、サポートを円滑に行う自信がありませんでした。そこで、体験を通して利用者に安心感を与えられるようになりたいと思い、視覚障がいのある方へのサポートであるガイドヘルプ講座へ参加しました。
まず初めに移動介助のときの立ち位置から教わり、次に実際に介助を受ける側を体験しました。目が見えていないと、周囲の音と肌感、介助者の声のみで物との距離感を測ることになるので、得られる情報が非常に不安定で、ただ真っすぐ進むだけでも怖かったです。特に階段を上るときには、頭上に何かがありぶつかってしまうと勘違いしたり、段の幅が狭くて転げ落ちてしまうと想像しました。ゆっくり一段ずつ足と杖で確認しないと死んでしまうのではないか、と考えるほど恐ろしかったです。普段いかに視覚情報に頼っているかを痛感し、視覚がない代わりに私たちの声かけが重要な情報源の一つになっていると実感しました。介助する側の体験ではそのことを意識し、少し多すぎるくらいに声をかけました。
現在、街中でも時折白状を持って歩く方を見かけます。もし街中や学内で困っている方を見かけたら、今回の体験のように相手の世界を想像して、積極的にお手伝いしようと思います。

サポートスキル勉強会①  (109904)

サポートスキル勉強会②  (109905)

ガイドヘルプ・車いす介助講座では、障がい学生が日頃から移動手段として使用する白杖や車いすを用いて実践的に学ぶ機会としています。両校地同時開催で行っていますので、ぜひ参加してみてください。