Challengedキャンプ
見えないこと、聞こえないこと、身体の自由が利かないこと、あるいはコミュニケーションがうまく取れないこと・・・
皆さんは、障がいや病気に起因するそのつらさや大変さに、ほんの少しでも思いを寄せたことがありますか?
SDA室では、障がいや病気に起因するそのつらさや大変さを、2泊3日間でのキャンプ体験を通して、お互いが知り合い、語り合うなかで得られた成果をそれぞれの未来につなげてもらうことを企図して催行しています。
「第19回 Challengedキャンプ」を実施しました!
8月29日~31日に大阪市立長居ユースホステルで実施し、12名の学生が参加してくれました。障がいのある・ない学生同士の交流や、さまざまな障がい体験を通して、たくさんの気づきがありました。以下、参加した学生のレポートをご覧ください。
大田 竜聖(政策学部 4年次生)
私は、障がい体験の中で経験するバリアをどの程度自分自身の能力で対処できるのか試したいという挑戦心と、その体験を通じて新たな気づきを得たいという気持ち、また「障がい」とは何かということへの探求心から参加しました。
3日間の障がい体験では、日常生活に存在する障壁によって支援の難しさや自由に自分の意思で動けないことによるもどかしさや疎外感など「障がい」に伴う不自由を実感することができました。
しかし、一方でこれらの障壁や不自由な部分を体感することにより、実際に行動を起こす人が増えることで除去に繋がるという気づきもありました。実際に、長時間体験したからこそ気づいた「日常生活に潜む些細な障壁」を感じ取る広い視野と、知識をこのキャンプで得ることができました。
今後も、自分の生活圏にある障壁に気づくとともに、それらを除去するための行動を率先して行うことができる人間でありたいと思いました。
参加学生(文学部 2年次生)
私がCallengedキャンプに参加したのは、元々サポートスタッフとして1年生の頃からSDA室で活動しており、キャンプ開催の知らせを受けたことがきっかけです。実際に障がい体験を行うことで、今後のサポートスタッフとしての活動や、それ以外で障がいのある方と関わる機会があった際に、より相手方に寄り添った支援や接し方ができるようになりたいと思い参加を決意しました。
キャンプを通して、街中での障がい体験が最も印象に残っています。この体験を通して、障がい者にとっての日常における不便な状況や場所などについて多くの気付きを得ることができ、実際に障がいのある方々の目線に立って物事を考える機会になりました。エレベーターのボタンを代わりに押すなどの些細な行動でも、障がいのある方々にとっては、より生きやすく過ごすためのサポートになるということに気付きました。そのことから、今後障がいがある方々を街中で見かけた際に、自分にできる気遣いを見つけて自然に行動に移せるようになりたいと思いました。
「第18回 Challengedキャンプ」を実施しました!
8月29日〜31日に同志社びわこリトリートセンターでChallengedキャンプを実施し、12名の学生が参加してくれました。障がいのある学生・ない学生同士の交流や、さまざまな障がい体験を通して、たくさんの気づきがありました。以下、参加した学生のレポートをご覧ください。
文学部 3年次生
私がChallengedキャンプに参加した理由は二つあります。一つは、サポートスタッフとして活動するなかでの悩みについて考えるきっかけにしたいと思ったこと、もう一つは、SDA室に関わる方と交流する機会をつくりたいと思ったことです。
キャンプでは、自分の気持ちが動く経験が多くできました。例えば、アイマスクをつけて見えない状態で移動するとき、景色は見えなくても光を感じるので、明るいところから暗いところに入ると怖いと感じたことが印象に残っています。こういった体験は実際に障がいを持つ方の日常の一部でしかありませんが、その気持ちを少しでも自ら感じられたことが、私にとって大切な経験になりました。
また、参加者の皆さんと意見を共有する機会がたくさんあり、自分の悩みや考えを言葉にして整理するきっかけになりました。
今回のキャンプでは、コミュニケーションを通して得たことが多くありました。これからのサポート活動で、積極的に思いを共有することを意識したいと思っています。
法学部 2年次生
私がChallengedキャンプに参加したきっかけは、普段サポートさせていただいている利用学生の方々が感じている、障がいの悩みやつらさといったものを少しでも多く学びたいと思ったことです。
キャンプに参加した感想としましては、今までにない経験が多くでき、本当に参加してよかったです。また、他の参加者の方々と話し合うことで得られたことも多かったです。
また、このキャンプで得たことの中で特に大きかったのが、障がいについてまだ知らないことが非常に多いということです。具体的に言えば、他の障がいや他の人にはないような特有の悩みがあることです。そのようなことはその方に教えていただけなければわからないことも多く、先入観をもたずに学んでいくことも大事だと強く感じました。
今回学んだことはサポート活動だけでなく日常生活においても活かせることだと思いますし、今回考えたことを、未来に向けてさらに見つめ直す姿勢を大切にしたいです。ぜひ次回も参加したいです。
心理学部 3年次生
私がChallenged キャンプに参加したのは、今までに障がい者の方に声をかけようとしてできなかった経験が多かったからです。通学していると、白杖を持った方、車椅子に乗られた方をよく見かけます。その方々を見ると、自分は何をするべきなのかと思っていました。
しかし、Challenged キャンプで実際に障がい体験することは、理解するうえでのきっかけになりました。目隠しして電車を利用するとき、どこからが乗車口なのか怯えて乗りました。また、電車の騒音は強いストレスを感じました。障がい者の方にとっての社会の障壁、バリアフルとはどういうことなのか。今まで見えていなかった世界が、私の中で少しながら光が灯り、見えるようになったと思います。
話はかわりますがキャンプが終わって一週間後の出来事です。通学中、私の隣に白杖を持った方がお掛けになりました。縦座席の車両で、その方は、どちらに寄れば介助の方が座れるのか悩まれていました。私はまた、どうすればいいのかわからず、コミュニケーションがとれませんでした。まだ、身体が動きません。私が手助けするのには長い道を歩いていかなくてはならないですが、今回の学びを糧に一歩一歩前に進みたいと思います。