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トピックス

関西万博2025のイベントにおけるサポート活動について

2025年10月23日 更新

 10月4日にEXPO2025大阪・関西万博のヘルスケアパビリオン前リボーンステージで開催された「Hello!おもてなしジュニア」イベントにおいて、情報保障者としてSDA室のサポートスタッフが参加しました。SDA室では、プレステージ企画「Hello!おもてなし アクセシビリティプロジェクト ー世界とつながるための挑戦ー」にて、来場者の皆さまへ「アクセシビリティ」の重要性を紹介した後、イベント全体の情報保障として、手話通訳と日本語・英語の同時PC通訳を担当しました。
 当日は雨天で、屋外での電波状況の不安定さや音声不達等の難易度の高い通訳ではありましたが、学生が日々積み重ねてきたサポート活動の経験と協力体制、そして同志社大学のキャラクター「Ben-k」の登場もあり、無事イベントを終了することができました。 

2025関西万博①  (119610)


2025関西万博②  (119612)

2025関西万博③  (119613)

 万博という場で、二度とない素晴らしい経験をしたスタッフの声をご紹介します。

谷口 菜津穂 (社会学部 4年次生):手話通訳スタッフ
 今回活動させていただいたきっかけは、SDA室のコーディネーターから当活動についてご連絡をいただき、万博という、様々な人が訪れる大きな舞台で手話通訳をさせていただける機会は貴重だと感じ、活動に応募しました。活動では、当日まで状況がわからない部分も多く、不安な場面もありましたが、なんとか対応でき、安心しました。
 手話通訳を今回担当させていただき、その場に応じた臨機応変な対応や見やすさを意識した表現など、自身の力を伸ばすことができました。
 非常に嬉しかったことがあり、チアダンスの子が、手話通訳を見て、「手話に興味を持ちました!勉強してみます!」と声をかけに来てくれました。手話通訳を行うことで、単に情報保障だけでなく、誰かが手話に興味を持つきっかけを作ることにもつながるのだと実感しました。私の通訳が未来を担う子どもたちの興味を引き出せたことに大きなやりがいを感じました。

 蕪木 杏優(文化情報学部 4年次生): 手話通訳スタッフ
 今回、関西万博において手話通訳の活動をしました。  
 以前から手話を通じてたくさんの人とコミュニケーションをとりたいと思っていましたが、あまり自信がありませんでした。本番当日は緊張してしまい、自分の100点満点の手話通訳ではありませんでしたが、その場の空気、またステージから見える観客のみなさんに勇気づけられました。私は元々、  手話通訳は決まった言葉を通訳することだと思っていましたが、実際にはその場の盛り上がりや雰囲気を表現したり、臨機応変に対応をしたりする必要があり、難しさを感じる場面もありました。しかし、その分とてもやりがいがあり、とても楽しかったです。
 手話通訳は本来コミュニケーションを支える役割ですが、今回学んだ経験を活かして、聴覚に障がいがあるを人とより深く通じ合えるコミュニケーションができるようになりたいです。

 國領あい理(理工学部 4年次生):PC通訳スタッフ
 私は万博でPC通訳として活動しました。世界中から人々が集まる場で、初めて日英の同時通訳を行うという非常に貴重で緊張感のある経験となりました。大舞台での通訳は初めてで、リアルタイムでの情報処理の難しさを実感しましたが、自分の得意分野を活かして誰かの役に立てたことを嬉しく思いました。特に、マイクを使わない環境や、英語と日本語が交錯する中で文字起こしを行う場面では、言葉の選択や正確性を瞬時に判断する必要があり、普段の学びでは味わえない挑戦でした。その過程で、通訳の裏には多くの方々の準備やサポートがあり、チームとして協力することの重要性や、人を支えることの意味を改めて実感しました。
 また、情報学科で学んでいる私は、音声認識や文字起こしについて学ぶ機会もあり、こうした現場の課題や環境制約を考慮したシステム作りの重要性に気づきました。今後はこの経験を糧に、技術と人の支援を結びつけ、より多くの人に役立つ仕組みやサービスの開発に活かしていきたいです。

宗重 咲南(心理学部 3年次生):PC通訳スタッフ
 私はSDA室でのサポートスタッフ歴は長くないですが、昔からタイピングが大好きで、初めてPC通訳をしたときに、「自分が大好きなことで、誰かの助けになれるんだ」と、とても嬉しくなったのを覚えています。人生で一度しかないかもしれない日本での万博開催において、PC通訳スタッフとして実践の機会を得られることは、かけがえのない経験になると思い、応募しました。
 万博での活動を通して、自分自身にとっても良い経験になりましたが、それだけはでなく、私たちがPC通訳している様子を、後ろを通る来場客の方々や、イベントを見に来た方々、同じイベントに参加した方々が見て下さる場面がありました。このことを通して、全ての人が等しく情報にアクセスできるようにする「情報保障」について、一人でも多くの方に知っていただけたのではないかと感じています。これからも、学内での学生支援はもちろん、学外でも積極的に活動し、情報保障の重要性を社会に広めていきたいです。

橋本 まあや(スポーツ健康科学部 2年次生):PC通訳スタッフ
 プロジェクトテーマのひとつであった長期入院中の子供たちと関わるという目的が、自分の幼少期の経験と重なったため、参加を希望しました。実際に活動してみて、初めて出会う人とたくさん関わることが出来て嬉しかったです。私は今回のイベントで、ステージに立たせていただきイベントのイントロダクション、そしてPC通訳をしました。どちらも学外では初めての活動でしたが、当日の雰囲気があたたかく、リラックスした気持ちで臨むことが出来ました。
 この活動を通して自分の知らない人へ自らの思いを伝える大切さと、イレギュラー時の対応の難しさに気づきました。普段はお互いのことをよく知った人同士で話しているため今回のステージ上での発表は貴重なものでした。そして、PC通訳の本番では、イレギュラーな対応が多く慌ててしまったことが反省点です。今後は、この経験を活かしどのような状況でも落ち着いて対応できる力を身につけていきたいと考えています。

 長谷川 竹雪(商学部 2年次生):PC通訳スタッフ
 私は、SDA室の取り組みの中で主にPC通訳を担当しています。今回はそのPC通訳を万博という大きなイベントの中で担当させていただけるということで、ぜひ世界の人に取り組みを紹介したい、力になりたいという想いで活動に参加しました。
 今回の情報保障の中で、特徴的だったのは、日本語と英語が入り混じった進行だったことです。日本語と英語が入り混じると、翻訳して打ち込むという難しさがあったことに加え、日本人でも一般的に伝わるような英語(レディーゴー等)をそのままカタカナとして表記するか、それとも日本語対応なのだから日本語訳して表示するべきかという壁に当たりました。
 このようなことを考えていくと日本語のみの情報保障においても今度は漢字を用いたものと小さい子ども向けのひらがなのみのものを用意する、といったような様々な分類わけが考えられます。今回の取り組みを通して、公の場での「見やすい情報保障」を改めて考えるきっかけとなりました。

 





お問い合わせ

スチューデントダイバーシティ・アクセシビリティ支援室(今出川)

TEL:075-251-3273(寒梅館)/075-251-3261(明徳館)
FAX:075-251-3099
E-mail:jt-care@mail.doshisha.ac.jp

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