海外研修訪問者との情報交換会を実施しました!
2024年5月13日、「ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業」第23期研修生として来日中の研修生が、日本の障がい学生支援の現状や課題をより具体的・多角的に学ぶため、訪問されました。SDA室の取り組みや、関係教職員・コーディネーターの業務、サポートスタッフの活動等を学ぶことを目的に情報交換会を実施しました。来学した研修生と、交流会に参加した学生の声を紹介します!
ハルシャニ・カウシャルヤ・マルホダ・デワヤラゲ
Harshani Kaushalya Malhoda Dewayalage
(「ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業」第23期研修生)
<日本語訳原文掲載>
同志社大学のSDA室に個人研修のために訪問させていただいたことに、第23期ダスキン研修生としてこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。
SDA室での滞在中、障がいのある学生への献身的なサポートに感銘を受けました。インクルージョンとアクセシビリティへのコミットメントは、すべての学生が学業面に加え個人的にも成長する機会を得られるようにするための取り組みや利用可能なリソースに表れていました。
ダスキン研修プログラムでの個人研修(※訳者注:ダスキン研修のプログムラムでは、東京で最初に集合研修があり、他の研修生たちと一緒に日本語や日本の障害福祉について学び、その後個人の目的に沿った研修を実施。ハルシャニさんは障害学生支援分野を中心に研修を希望)を受けている私にとって、SDA室への訪問はとても勉強になりましたし、改めて教育機関においてインクルーシブな環境を育むことの重要性を確認することにもなりました。SDA室で提供されるサービスは、障がいのある学生に力を与え、教育への平等なアクセスを推進する上で重要な役割を果たしていると思います。
SDA室のような支援体制を維持・強化することは、真にインクルーシブなキャンパス・コミュニティを形成する上で不可欠だと思います。同志社大学さんには、今後も障がいのある学生のニーズを優先し、さらなる協力と改善の機会を模索していただけることを期待しています。
改めて、SDA室での温かい歓迎と充実した経験に感謝します。同志社大学におけるインクルージョンとアクセシビリティを促進するための今後の協力と貢献の可能性を楽しみにしています。今後ともよろしくお願いたします。
ハルシャニ・カウシャルヤ
2024.05.13
山田 翔登さん(利用学生)
(法学研究科 公法学専攻2年次生)
私は、自らも視覚障がいを持つ当事者であり、各国の障がい者支援に興味を持っていたため、海外研修者との情報交換会に参加を希望しました。
私は、1年間スイスに留学していたことから、これまではヨーロッパと日本の障がい者支援の違いについて特に興味を持っていたのですが、今回の情報交換を通じて研修者の方の母国であるスリランカについても理解を深めることができました。印象に残ったことは、その国の現状に応じて、最も効果的で実現可能な支援を行うことの難しさについてです。例えば、スリランカでは視覚障がいのある人がスクリーンリーダーを用いてパソコンなどを利用することは費用の観点から難しいことを知り、その国に応じた支援のシステム作りを行う必要があることに気づかされました。決して簡単なことではありませんが、私自身も自らのニーズを満たすだけでなく、世界的に障がい者が抱える課題を解決していけるよう行動していきたいと感じています。