このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

サポートスタッフの声

サポートスタッフに登録したきっかけ
行っているサポート活動:文字起こし、車いす介助、代筆 
(文学部1年次生 宮永 七帆)

 元々ボランティア活動に興味があり、日常的に障がいのある方々と関わり、直接的な支えになりたいと強く思うようになり、同じ大学内の学生をサポートできるという点に惹かれ、登録しました。
 聴覚障がい学生の授業時に使用する映像の文字起こしや、車いす学生の移動介助や試験時の同伴、マルチタスクが苦手な学生の代筆サポート等を行っています。これまで障がいに関する知識はあったものの、実際にどういったサポートが必要で、日常のどのような部分に支障があるのかなど、その現状に触れることの無かった私にとって、このサポート活動は新たな学びの場になっています。
 私はサポートをする中での心構えとして、「やってあげている」という思考に絶対陥らないことを常に念頭に置いています。障がいという差異はあっても、健常者に該当する私たちと平等な立場であることに変わりありません。よって、サポートする側が感謝されなければならないといった傲慢な態度であるべきではないと思っています。とはいえ、自分の時間を割いていることは事実であり、こういった相手のための行動に対して感謝の言葉を返してくださると、少しでも役に立てていることを実感できうれしく思うと同時に、もっと力になりたいという原動力にもつながっています。そして何より、この活動を始めなければきっと関わることの無かった方々とつながり、新しい出会いが広がっていくことに大きなやりがいを感じています。


サポート活動を通して変化したこと
行っているサポート活動:ノートテイク、代筆、車いす介助
(サポートスタッフ)

 サポートスタッフへの活動を通して変化したこと、それは視野の広さです。小中高と地元の学校に通っていた自分。周囲に障がいのある学生はおらず、障がいのある人たちが普段の生活の中で感じている困りごとに考えを巡らせることも、それを日常生活の中で意識することもありませんでした。
 しかし、去年初めて、聴覚障がいのある学生のノートテイクサポートを体験したことで気付いたことがありました。自分は自分の世界でしか物事を見ていないということです。聞こえる人にとっては、聞こえる世界が当たり前で、聞こえない世界がいかなるものかなど想像でしかありませんでした。しかし、ノートテイクサポートを通して、ちょっとしたグループワークでも耳が聞こえない人にとっては負担の大きいものだということがわかりました。
 この体験を通して、私は、障がいのある人の目線で物事を見るようになりました。そして、日常に転がっているのは「当たり前」ではなく、たくさんの「困りごと」であることに気付かされました。現在多様性という言葉が世の中の至るところで言われていますが、まだまだその実態は未熟であると感じています。障がいに対する人々の理解にはばらつきがあるし、克服しなければならない課題も多くあります。その課題は、今日や明日どうにかなるものではありません。障がいに対する理解のある人が増えていく、そのスピードに比例して克服されていくのだと思います。ではその理解はいかにして生まれるのでしょうか。それは実体験でしかないと思います。自ら肌で感じることでしか真の意味での理解は生まれません。その実体験の場を与えてくれるのがこのサポートスタッフという仕事だと思います。今日も一人でも多くの学生がSDA室の扉をノックしてくれることを期待しています。