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2016年の講座・イベント レポート

challengedキャンプのレポートをアップしました

2016年09月12日

2016年9月12日(月)~14日(水)
第12回Challengedキャンプが開催されました。

障がいのある学生も健常学生も、音がない・光がない・身体の自由がきかないという体験を通じて、

答えの見えない問いにぶつかりながら自分自身にまっすぐ向き合うChallengedキャンプ。

今年のキャンプは25名(学生17名・教職員8名)の参加を得て、兵庫県淡路島で行いました。

 

淡路島に向かう途中に立ち寄った明石海峡大橋では、普段とは違った感じ方で海や風を味わいました。

 

 

 宿舎に到着した後、障がい学生支援室長 梶山玉香先生のご発声を頂き結団式が行われました。
  

 

アイマスクやイヤホン、軍手をはめての食事。聞こえない・見えない体験をしながら、うずしおを「見に」行った

クルーズ。一つ一つを経験する中で、周りの人の支えがあって初めて自分がここにいることができる、と

気付くと同時に、支えがないといられない存在であることにしんどさも覚えました。
  

 

 

キャンプを終えて、参加者からは以下のような声を頂きました。

 

「大学では味わえない体験」

サポートスタッフ:徳岡 築(法学部・2年次生)

 

私はサポートスタッフとして車椅子介助の活動をしてきたこともあり、支援活動の中で障がい学生と接する

機会も多かったのですが、「自分が知っているのは障がい学生の生活のほんの一部でしかない。

知らない部分を知ることが今後の活動に役立つのでは」と思いチャレンジドキャンプへの参加を

決意しました。

 キャンプではアイマスクをつけてご飯を食べる、車椅子のまま船に乗るなど、様々な障がい体験を通して、

自身が支援を受ける立場となる貴重な経験をしました。そして、今まで自分が見ていたのは支援する側の

視点に過ぎなかったと気づかされました。何より困難だったのはそれぞれ聴覚、視覚、肢体に不自由の

あるメンバーがいる状態で班行動をすることです。

 当初は自由行動の予定を決めることすら難しく、雰囲気が消極的になることもありました。

しかしその後でお互いが会話をするためにはどこを改善すればよいかを徹底的に話し合い、みんなで

積極的にコミュニケーションをとる姿勢をつくる大切さを知りました。
 チャレンジドキャンプの体験は大学構内の活動では決してできないものです。

キャンプで気づくことのできた「視点」と「積極性」をこれからの支援活動に活かしていきたいです。

 

 

「些細なことの大きさ」 

サポートスタッフ:丸岡 優布子(文化情報学部 3年次生)

 

 ―ささいなことがささいなことではない―
これは、明確な意思や目的をもって支援活動を始めたわけではなかった私が、今年の

チャレンジドキャンプの中で真剣に「障がい」について考え、自分と向き合う中で得た気づきです。

キャンプ中、私は聴覚障がいの体験をして一日を過ごしましたが、体験中は、船の汽笛や

車イスのきしむ音など「ささいなこと」が聞こえないことで、自分の周りに起こっていることが

わからなくなっていました。周りの学生は、「分からない」状態になっている私に、

そういった音の情報までも筆談や表情、手話を用いて伝えてくれました。
連絡事項だけではなく、一見どうでもいいようなことまで伝えてもらえることがとてもうれしくて、

ありがたくて、安心感さえもありました。
そして同時に、普段は「聞こえているからこそ取捨選択している情報」がいかに多いか、

ということに気づかされました。
今までのサポート活動の中で、聞こえている自分が「これは要らないだろう」と判断して

通訳してこなかった情報は、聴覚障がいのある利用学生にとってはそうではなかったかもしれない…

と反省しました。キャンプで得たこの気付きを、まずは授業のサポートで活かそうと思います。

周りの環境音や先生の動作など「ささいな情報」を、できるだけ利用学生に伝えるように意識しなおし、

実践していきたいです。

 

 

「自分に向き合ったキャンプ」
サポートスタッフ:吉富 健太(生命医科学部 3年次生)

 

今回のチャレンジドキャンプで私は「支援室でサポート活動していることを、学部など

支援室以外の人たちには周知しない自分」について、グループワークで発言しました。

自分には学生スタッフとして活動し利用学生の力になりたいと思う気持ちがある反面、

「障がい」に関わることで周囲から奇異な目で見られるのではないかと考える節があり、

そんな障がいに対する二面性を持つ自分を卑怯に感じて自責した経験があったからです。
障がい学生支援に関わっているメンバーの前でこんな気持ちを打ち明けるのは不安もありました。

しかしこの意見に対して参加者の方々からは、反論ではなく共感やアドバイスをもらうことができ、

「支援室での活動に自信をもってほしい。周囲の人に誇れるほどの活動を私たちはやっていると思う」

との意見も頂きました。その言葉を聞けただけで、これまで自分の中でよどんでいた思いが

解けていって、今までよりも正直な自分に向き合えるようになったと感じました。
今回のキャンプはそんな「障がいに対する様々な思いに触れる」ことで、

自分の本心に向き合える貴重な機会となりました。

 

本当の気持ちを伝えて、本当の気持ちを受け止める。

真剣なやりとりの中で、本当の自分に出会える…そんなキャンプとなりました。

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