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学長メッセージ

同志社大学における障がいのある学生に対する修学支援について

学長 松岡 敬

関係各位におかれましては、日ごろより同志社大学の障がい学生支援の取組みに暖かいご支援、ご協力を賜り、まことにありがとうございます。
さて、現在、日本の大学で学ぶ障がいのある学生数は、年々増加傾向にあり、日本学生支援機構によれば総数で14,127人となっています(2014年度障害のある学生の修学支援に関する実態調査)。これは全学生数319万人の約0.44%にあたり、調査をはじめた2005年度は障がい学生数が5,444人、在籍率0.16%でした。この9年間で約2.6倍に増加したことになります。他方、アメリカなど先進国と比較するとまだ少ない人数かと思われます。
これに関して、最近、国で大きな動きがありました。2013年6月、国会において通称「障害者差別解消法」(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)が制定され、続いて同年12月には政府が国連の「障害者の権利に関する条約」に批准いたしました。
2006年12月に国連で制定された「障害者の権利に関する条約」には日本は署名しておりましたが国内法の未整備などもあって、批准にはいたらなかったものです。
このたびの国内法の整備と同条約批准は、我が国の障がい者支援の観点からみると、支援の充実に向けての大きな一歩になるものと思います。
同志社は1875年の創立以来、キリスト教を教学の理念にすえ、多様な価値観の共存や市民社会の充実に努めてまいりました。
2000年から障がい学生支援の取組みを本格化し、現在、200名を超える学生サポートスタッフと重度の身体障がい学生に対する特別支援の他に、今出川校地と京田辺校地に専属の支援コーディネーター4名を配置するなど支援体制の整備を進めてまいりました。
また、授業保障を中心とした学内での支援とあわせて、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)や日本学生支援機構(JASSO)等の学外機関とも連携し、他大学、自治体・企業、障がい者団体への支援など社会貢献にも積極的に取組んでいます。
本学に全国から多くの新入生を迎える季節となりましたが、今年も障がいがありながら希望に胸をふくらませて我が校の門をくぐる学生もいます。
キャンパスの整備にあたっては、ユニバーサルデザインの方針のもと障がいのある学生だけでなく一般学生にも快適な学習、研究空間を提供してまいります。
特に、障害者差別解消法(2016年4月施行)において、各大学における障がい学生支援の取組みや体制整備が今後も強く求められてくると思われますが、本学では学長のリーダーシップのもとに「障がい学生支援に関する指針(ガイドライン)」(2013年4月1日施行)で示した授業支援や成績評価における「合理的配慮」について、これまでの先進的な支援の取組みをより一層充実していく所存です。
同志社大学における障がいのある学生の教育、研究支援の成果が、障がいのある生徒、学生、保護者、教育関係者のみなさまにとって、未来への希望、勇気となることを切に願っています。

2016年4月

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